子株はいつ外していいのか
アガベを育てていると、親株の根元から小さな株がぽこぽこ出てきます。これが子株(吹き子)です。うちでも白鯨や黒犀牛のようなチタノタ系の品種は特に子株を吹きやすく、気づくと親株の周りが賑やかになっています。放っておくと鉢の中で株同士が根を取り合って窮屈になるので、時期が来たら見つけ次第チェックするようにしています。
外すタイミングの目安は、大きさ5cmくらい、葉が4〜5枚出たころ。これより小さいうちに外すと、子株自身の体力が足りず、発根管理でそのまま消耗してしまうことがあります。焦らず、もうひと回り育つのを待つくらいがちょうどいいです。
外す前に見ておきたいこと
- 子株の根元がしっかりしているか(ぐらぐらしていないか)
- 親株とのつながり方(地中で茎がつながっているタイプか、地際でくっついているだけか)
- 使うハサミやナイフを消毒しておく(切り口からの雑菌が一番の心配)
- 作業する季節(生育期の春〜秋が向いている。真冬に外すと発根管理に入る前に株が消耗しやすい)
うちは切る前に刃物をアルコールで拭いておくのを毎回のルーティンにしています。ここを省くと、あとで切り口が黒く傷むことがあるので、面倒でも先にやっておくと安心です。
外し方の手順
使う道具はハサミでもナイフでも構いませんが、刃が薄いほうが子株側の傷は小さく済みます。
- 1. つながりを確認する — 子株の根元に指かナイフを差し込み、親株とのつながり方を見る
- 2. 傷をつけないよう切り離す — なるべく子株側に傷が残らないように、つながっている部分を切る
- 3. 土や枯れ葉を落とす — 外した子株についた土や枯れ葉を軽く落とす
- 4. 風通しのよい場所へ — 切り口はそのまま濡らさず、乾いた場所に置く
無理に引っ張って外すと、子株側の組織が裂けて傷が大きくなります。硬いようなら、ナイフで切ったほうがきれいに済むことが多いです。
外したあとにやること
外した子株には、この時点でまだ根がないか、あってもわずかです。ここから先は発根管理の工程に入ります。切り口を数日〜1週間ほど乾かしてから土に挿す、という流れは、アガベの育て方ガイドにもまとめている通りです。うちで販売しているアガベも、すべてこの手順を経てからお渡ししています。
小さいうちに外して失敗した話
正直、うちも最初の頃は「早く増やしたい」気持ちが先に立って、3cmにも満たない子株を外してしまったことがあります。結果は、発根管理の途中でしぼんでダメに。子株は親株についている間は水分をもらえていますが、外した瞬間からは自分の体力だけで発根まで持ちこたえる必要があります。5cm・葉4〜5枚というのは、その体力がある程度ついたサインとして見ている目安です。急がず、もうひと息待つ方が結局は近道になります。反対に育ちすぎるまで外さずにおくと、今度は親株の姿が乱れてきます。ちょうどいいタイミングを見極める感覚は、何度か外してみて身についていくものだと思います。





