アガベの締め方とは?水・光・風で徒長させず丸く育てるコツ

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締まった株と徒長した株を並べた墨絵

「締まっている」とはどういう状態か

アガベの品種ページでよく「締めて育てるほど丸く、鋸歯が際立つ」と書いています。これは、葉と葉の間隔が詰まって、ロゼット(放射状の葉のかたまり)がコンパクトにまとまっている状態のことです。反対に、葉と葉の間が間延びして、株全体がひょろっと伸びてしまうのが「徒長」。同じ品種でも、締まっている株と徒長した株では、ほとんど別物に見えます。白鯨ボールタイプ悪魔くんのように、鋸歯や株姿で見せる品種ほど、締め方の差がはっきり出ます。たとえば同じ株でも、夏に水を切らして育てた葉と、梅雨に水をもらいすぎた葉では、幅も厚みも見比べると分かるくらい変わってきます。

水を控える

一番効くのは水やりです。土がしっかり乾いてから、というのが基本ですが、締めたいときはさらにもう少し我慢します。乾いてもすぐには与えず、葉に軽くハリがなくなってきたタイミングまで待つくらいで、ちょうどいい引き締まり方になることが多いです。与えすぎると葉が水を溜め込んで間延びしやすくなるので、多肉植物・サボテン用の水はけのよい土を使うのも前提になります。うちでは鉢を持ち上げて重さで乾き具合を判断していて、見た目より軽くなったと感じてから数日置くくらいが、ちょうどいい間隔になっています。

日光をしっかり当てる

日照不足も徒長の大きな原因です。室内や日陰で育てていると、少しでも光を求めて葉が伸びようとします。屋外の直射日光にしっかり当てて育てるのが、締める近道です。ただし室内から急に強い日差しに当てると葉焼けするので、最初は数日おきに時間を延ばしながら慣らす必要があります。この辺りはアガベの育て方ガイドにも書いている通りです。うちの庭でも、鉢を置く場所を半日陰から終日日なたに変えただけで、数ヶ月後には葉の詰まり方が明らかに変わった株があります。日照時間の差は、思っている以上に効いてきます。

問題は冬です。うちは冬のあいだ、寒さが厳しい日に株を室内へ取り込むのですが、そうすると今度は光が足りなくなります。その時期だけ植物育成ライトを足しています。使っているのは Kaiju Plant の怪獣フレア301。パネル型のフルスペクトルで、鉢の上から広く当てられるタイプです。日照が足りない期間に葉が伸びてしまうのを、これでだいぶ抑えられています。

Kaiju Plant 怪獣フレア301(植物育成ライト・パネルLED・フルスペクトル)

冬に室内へ取り込むあいだ使っています。光が足りない時期の徒長を抑えるのに助かっています。

風通しも地味に効く

水と光ほど目立ちませんが、風通しの良し悪しも姿に影響します。空気がこもる場所に置いていると、株の中心に熱と湿気がこもって、葉が余計に伸びやすくなる印象があります。鉢を密集させすぎず、少し間隔を空けて置くだけでも変わってきます。梅雨時のように湿度が高い時期は特に、株と株の間を少し空けるだけでも蒸れにくくなります。

それでも空気が動かない場所では、サーキュレーターを回しています。うちで使っているのは Kaiju Plant の怪獣ファンL。アームが自由に曲がるので、棚の上の株に風を当てる角度を細かく決められます。風は強く当てるものではなく、空気を淀ませないために弱く回し続けるくらいがちょうどいい、というのが今のところの感触です。

Kaiju Plant 怪獣ファンL(サーキュレーター・フレキシブルアーム)

アームが曲がるので、棚の株に当てる角度を細かく決められます。弱めに回しっぱなしで使っています。

徒長させてしまったら

一度伸びてしまった葉は、残念ながら元の間隔には戻りません。ここは正直に書いておきます。できるのは、そこから先に出てくる新しい葉を締めて育てて、株の見た目を少しずつ整えていくことだけです。時間はかかりますが、水・光・風を見直してからしっかり数ヶ月育てると、新しい葉のほうから明らかに詰まってくるのが分かります。うちでも締め直しに数ヶ月かかった株がありますが、根気よく続ければ姿は変わっていきます。焦らず、今の株を否定せずに次の葉で挽回する。アガベの姿づくりは、そのくり返しです。

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