アガベの発根管理のやり方|水耕と土耕の違いと5つの手順

根を整えたアガベの墨絵

発根管理とは — どんな株に必要か

アガベの「発根管理」は、根のない株を土に根付かせるまでの一連の世話のことです。必要になるのは、おもに次の2つの場合です。

  • ベアルート株を買ったとき — 根を切り落とした状態で流通する株。輸入株に多い
  • 子株を外したとき — 親株から切り離した直後の子株は、根がないか、あってもわずか

どちらも「根がない状態から始める」という点は同じで、やることも基本的に変わりません。うちでも販売する子株は、毎回この発根管理を通してからお渡ししています。

水耕と土耕、どっちを選ぶ?

発根のさせ方には、大きく分けて水耕と土耕があります。一般的な整理をすると、こうなります。

  • 水耕 — 株元を水に近づけて発根させる方法。根が出たかどうか目で確認できるのが利点。ただし水中で出た根は、土に植え替えるときに切り替えのひと手間がかかる
  • 土耕 — 最初から土に挿して発根させる方法。確認はしにくいが、出た根がそのまま土の根なので、その後の移行がない

どちらでも発根はします。経過を毎日見たい人は水耕、株に触らず待てる人は土耕が向いています。

うちの発根管理の手順5つ

うちは販売株の発根管理を毎回土耕でやっています。手順は5つです。

  • 1. 株を整える — 枯れた下葉や傷んだ根の残りを取り、切り口をきれいな状態にする
  • 2. 切り口を乾かす — 風通しのよい日陰で数日〜1週間ほど。ここは省かない
  • 3. 土に挿す — 水はけのよい多肉植物・サボテン用の土に浅く挿す。鉢底には軽石を敷く
  • 4. 明るい日陰で待つ — 直射日光は避け、水は土が乾いてから軽く。毎日は与えない
  • 5. 動き出したら通常管理へ — 株がぐらつかなくなり、中心の新しい葉が動き始めたら、少しずつ日に慣らす

用土や水やりなど、発根したあとの管理の全体像はアガベの育て方ガイドにまとめています。

発根までの日数と「発根したか」の見分け方

目安は数週間。季節と株の体力によって、かなり幅が出ます。見分け方は2つです。

  • 株を軽く押さえたときにぐらつかない
  • 中心の新葉が動いている(新しい葉が展開してくるのは、根が水を吸い始めた合図)

抜いて根を直接確かめたくなりますが、そのたびに株は消耗します。動かないこと、新葉が動くこと。この2つで判断して、抜かずに待つのが基本です。

失敗しやすいポイント3つ

  • 低温期にやってしまう — 発根には温度が必要です。春〜秋の生育期に行い、冬は避ける
  • 乾燥不足で腐る — 切り口が生乾きのまま土に挿すのが、いちばん多い失敗です
  • 焦って抜く — 数週間動かないのは普通のこと。確認のために抜くと、そこまでの進みが無駄になります

発根済みの株から始めるという選択肢

発根管理はアガベ栽培の面白いところでもありますが、最初の一株でいきなり挑むには、正直むずかしい工程です。うちでは白鯨などの子株を、発根させて根を整えた状態でお渡ししています。届いてそのまま植えられる株から始めて、発根管理は2株目からゆっくり覚える。そういう順番でも、まったく遅くありません。発送にも対応していますので、ご購入方法をご覧ください。

いま出せるアガベ

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